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ブログ| セルフクリンチングファスナーの「セルジャパン」

記事公開日

筐体内部のスペース制約への対応 ー クリンチングファスナーによる省スペース設計と組立効率向上 ー

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近年の産業機器では、小型化・高機能化の進展により、筐体内部のスペースはますます限られたものとなっています。電源ユニットや通信モジュールなどの装置では、基板や部品配置の高密度化が進み、内部クリアランスの確保が設計上の重要な課題となっています。
このような状況では、従来のボルト・ナットによる締結構造では、組立作業スペースや工具スペースの確保が難しくなる場合があります。
本資料では、クリンチングファスナーを活用することで、限られた筐体内部スペースでも効率的な締結構造を実現する方法について紹介します。

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目次
① 背景(装置の小型化と高密度化)
② よくある現場課題
③ 従来のボルト・ナット構造の制約
④ クリンチングファスナーによる解決
⑤ 生産性への効果
⑥ 有効な適用例
⑦ まとめ

① 背景(装置の小型化と高密度化)
産業機器の設計では、装置の小型化や機能集約が進んでおり、筐体内部に搭載される部品の数も増加しています。制御基板、電源モジュール、通信モジュールなどが限られたスペースに配置されるため、筐体内部のクリアランスは年々小さくなっています。
このような設計環境では、従来のボルト・ナット構造では組立時の作業スペースを確保することが難しくなる場合があります。特に、装置内部の奥まった位置では、工具の挿入やナットの保持が困難になるケースも少なくありません。
そのため、限られたスペースでも組立作業が可能な締結構造が求められています。

② よくある現場課題
筐体内部のスペースが制限されることで、組立現場では以下のような課題が発生することがあります。
・ナットを回すための工具スペースが確保できない
・作業者が両側からアクセスできない
・狭い場所でナットを保持する必要がある
・ナットの落下や紛失のリスクがある
これらの問題は、作業効率の低下や組立品質のばらつきにつながる可能性があります。また、作業時間の増加により生産性にも影響を与える場合があります。

③ 従来のボルト・ナット構造の制約
従来のボルト・ナットによる締結では、ボルトを締め付ける際にナット側の固定や保持が必要になります。このため、組立作業には一定のスペースと作業性が求められます。

項目

従来のボルト・ナット締結

作業方向

両側から作業が必要

工具スペース

ナット側のスペースが必要

部品点数

ボルト+ナット

作業性

ナット保持が必要

筐体内部のスペースが狭い場合、この構造は組立作業の制約となることがあります。

④ クリンチングファスナーによる解決
クリンチングファスナーは、板金に圧入することでナットやスタッドを母材に固定できる締結部品です。圧入によってファスナーが板金と機械的に一体化するため、ナットを別部品として扱う必要がありません。
この構造では、ボルトを締め付ける作業を片側からのみ行うことが可能となり、筐体内部の狭いスペースでも効率的な組立作業が可能になります。

項目

従来構造

クリンチングファスナー

組立方向

両側作業

片側作業

ナット保持

必要

不要

部品点数

ボルト+ナット

ボルトのみ

ナット落下

発生する可能性あり

発生しない

このように、クリンチングファスナーを使用することで、省スペース設計と組立作業性の改善を同時に実現することができます。

⑤ 生産性への効果
組立作業においてナット保持作業が不要になることで、作業工程の簡素化が期待できます。特に量産製品では、組立作業時間の短縮や作業ミスの低減につながる場合があります。
また、クリンチングファスナーは自動圧入設備による取り付けも可能であるため、板金加工工程の中で取り付けを完了させることができます。その結果、最終組立工程での作業負担を軽減することができます。

⑥ 有効な適用例
クリンチングファスナーによる片側締結構造は、内部スペースが限られる機器で特に有効です。代表的な適用例としては以下のようなものがあります。
・電源ユニット内部の部品固定
・通信モジュール筐体
DINレール取付構造
・制御機器内部の基板固定
これらの装置では、内部スペースの制約と組立作業性の両立が重要になります。

⑦ まとめ
装置の小型化が進む中で、筐体内部のスペース制約は設計および組立の大きな課題となっています。従来のボルト・ナット構造では、作業スペースやナット保持の必要性により、狭い場所での組立が難しくなる場合があります。
クリンチングファスナーを採用することで、板金にナットやスタッドを圧入して一体化することができ、片側からの締結作業を実現することが可能になります。これにより、狭いスペースでも効率的な組立作業が可能となり、部品点数の削減やナット落下リスクの低減にもつながります。その結果、
・省スペース設計の実現
・組立作業性の向上
・生産性の改善
を同時に実現することができ、産業機器筐体の設計・製造において有効な締結ソリューションとなります。



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